2008年07月02日

名もないうどん屋 由佐店

名もないうどん屋 由佐店

名もないうどん屋 由佐店

5月25日のうどん怪人の集いに参加のお店の紹介第4弾です。

今香川県内の穴場と言えばまずこの店でしょう。 製麺所や食料品店併設の【 食べれます店 】なら
確かにもっと怪しいお店もありますが、ちゃんとしたうどん屋さんで、しかも美味しいうどんの食べれる
穴場のお店ならここしかありません。

とにかくここのうどんにはエロスがあります。 よくさぬきうどんには、腰があるだけでなくエロっぽい
ところが良いと表現する人がいますが、確かに女将の作るうどんには艶やかなエロっぽさがあります。

しかも食べると、ネットリと舌に絡み付くような独特の麺の食感は、もちもち麺を出すお店が多くなった
現在でも、このお店独特のものです。

ほぼ100%出来立ちで出される醤油うどんが一番この麺の特長を味わえます。 看板を出したくないと言う
女将は、自分の打ったうどんを食べに来てくれる人を大切にしたいために、宣伝してまでたくさんお客さん
を集めようとは思わないそうです。

確かに昨年の移店OPEN以来、順調に客足も増え、現在お店のキャパシティーに客数が追いついて来そうな
勢いです。 しかしまだまだ引き出しの多い女将さんですから、例え行列ができてもペースを乱す事無く
さばく事は容易でしょう。

このお店で一番安心できることは、女将の目指すうどんがきっちりと見えていて、ブレが無いことです。

実は田舎の立地なので、結構年寄りのお客さんが多く、街の中のお店よりも柔らか目のうどんが好まれる
ハズですが、昔の香西のお店より少しだけ腰があるうどんになっています。

先日も、お客の近所のおっちゃんが、『 今日のうどんは固いなぁ~ 』ともらした時の事です。
女将は『 ○○さんのは 2分も余計に湯がいたんよ! 』 と応戦し、まったく意に介しません。 

女将が目指している食感こそが、今一番さぬきうどんに求められている固さとモチモチ感の高バランスで
あると断言しても過言ではないでしょう。 

これだけ、さぬきうどんがモチモチ系を目指してくるようになった昨今、ただもちもちしているだけじゃぁ
もうお客さんは呼べません。 麺の味や香りが良いのは当たり前。 すこしでも柔らかすぎたり、固かった
りすると、客は他のうどん屋を目指して旅立ってしまいます。 

はりやのように、もちもちの中で、外側に比べて真中に腰がある二段腰で人気のお店や、中村系のように
もちもちで、且つどこまでも延びる、トゥ~~ルルうどんと呼ばれる食感が人気のお店もありますが、
このお店のうどんは、もちもち+ネットりとでも呼ぶべきオリシナルなうどんです。

まあこれが実現できるのが、小出しに麺を茹でて回すことのできる、現在の営業スタイルが貢献している
事は間違いないでしょう。 しかし 120円という驚きの値段で出されるうどんには普通ではありえない
高級な小麦粉が使われてますし、団子作りの手間隙も掛かっている事でしょう。

ある意味、これぞさぬきうどん、これが最後のさぬきうどんと言うべきかも知れません。 今は無くなって
しまった、数々の名店にも、これと相通ずるさぬきうどんの心があったはずです。

名店と言われる店が、押しなべて行列のお店になってしまった現在、この店こそが最後のさぬきうどんと
言えるかも知れません。

お奨めは、ずばり、醤油うどんと釜玉です。


香西店時代の女将がここで見れます。




名もないうどん屋    讃岐うどん遍路掲載無し                     
住所:  香川県高松市香南町由佐560-5 地図
電話   *****
営業日  定休日: 現在無し
営業時間 11:30~16:00ぐらの麺切れ終了まで




Posted by メタボ柿原 at 01:54│Comments(0)
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